那覇市は23日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済対策として、市内全世帯の4〜7月までの水道料基本料金を免除する方針を発表した。糸満市が6〜8月の5割減免を決めているが、全額免除は県内初とみられる。

 市上下水道事業管理者が契約する約12万件の市民、事業者全てが対象。免除のための申請は必要ない。基本料金は引いている水道管の口径によって異なり、口径13ミリや20ミリなどの一般家庭で月額631円、大型口径150ミリなどの事業者は最大で月額約10万円。

 5月上旬から募集を予定する「市頑張る事業者応援事業」では、新型コロナウイルス対策についての国や県、公庫などの公的な制度で融資を受ける事業者に対し、融資額の1%相当(上限20万円)を給付する。この事業で給付を受ける事業者は水道使用料金4〜6月分が5割減免される。

 基本料金免除と「市頑張る事業者応援事業」と連動した使用量減免には総額約7億円の予算を見込み、上下水道事業で出る利益を充てる。