新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、東京都心で平日の通勤客の動向が変化している。学校の一斉休校やイベントの自粛要請があった3月は、混雑ピークの午前7時半からの2時間は減る一方、前後の時間帯は増え、オフピーク通勤が広がった。政府による緊急事態宣言が発令された4月には、ピークに限らず朝の利用客が激減した。臨時休業や在宅勤務で生活パターンが変わったとみられる。

 東京メトロが、早朝の午前6時半から1時間、通勤客が集中する午前7時半から2時間、さらに午前9時半から1時間の三つの時間帯に区切り、定期券利用客を前年同期と比べた。

 2月中旬まではほぼ横ばいで、一斉休校が始まった3月2〜6日は午前7時半からのピークが17%減。前後は8%増と14%増だった。3月30日から4月3日の週以降はいずれの時間帯も減少。緊急事態宣言が全国に拡大した4月13〜17日は、ピークが67%減で、3分の1程度に。前後も43%減、61%減と落ち込んだ。

2020.4.25 09:28
https://www.sankei.com/life/news/200425/lif2004250014-n1.html
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