>>138
説明しよう
マネタリーベースとは日銀から供給される通貨の量を言う。日銀にある金融機関の当座預金口座その他日本銀行券のことを指す。
他方、マネーストックとは、金融機関から市中に供給されている通貨の量を言う。銀行から貸し出されたお金、預金、世の中にある日本銀行券など。なお、金融機関内にある日本銀行券はマネーストックには入らない。

一部の識者は、このマネタリーベースが増えればマネーストックが増えると考えた。その基礎には、銀行には貸し出しするお金さえあれば、貸し出しが増えるとの考えがあった。
しかし、実際は銀行は無から債務を創造できるのであり、より重要なのは市中の需要であった。銀行は有力な貸出先を見つけられなかったのである。

一部の識者は、お金が市中に回ればインフレが起き、物価が上がり、しかも消費税を上げても、さらに物価が上がるので大丈夫だと考えていた。
今では、金融政策ばかりではなく、財政支出を求める声が一部で強くなっている。
MMTへの関心は、そのような背景がある。