新型コロナウイルスの感染を確かめるPCR検査を拡充させるため、厚生労働省は歯科医師も検査を行えるようにする案を示しました。

これは、厚生労働省が26日夜に開いた専門家の懇談会で示した案です。

それによりますと、PCR検査の拡充が進められる中、検査に当たる医師などを確保していくことが、今後さらに難しくなると懸念されているため、歯科医師も検査を行えるようにするとしています。

患者の鼻やのどから検体を採取することは現在、歯科医師が行える「歯科医師業」の範囲を超えると位置づけられていますが、特例的な対応として認めるということです。

緊急事態宣言の期間中に医師などの確保が難しくなった場合、必要な研修を受けた歯科医師が、患者の同意を得て実施するとしています。

PCR検査が行われた件数は今月中旬の多い日で1日当たりおよそ8800件と、前の月の同じ時期のおよそ4倍となっていますが、さらに検査態勢を拡充させていくことが課題となっています。

厚生労働省は専門家の意見を踏まえたうえで、詳しい仕組みや導入の時期について検討することにしています。

2020年4月26日 19時28分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200426/k10012406561000.html
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