ここでプロの俺がさっそうと解説。
法人用のVPNを構成する要素は以下の通り。

イ)VPN装置(VPN の機能を持った Firewall やルータなど)
ロ)回線(固定 IP アドレスが必要、大企業はデータセンタに引き込んだ回線を用いる)
ハ)構築するエンジニア

(イ)について
メーカーで言うと Cisco や Juniper など。
同時接続数のライセンス追加で済むなら早いが、機器の入れ替えとなると
平時でも発注後納期は1ヶ月、機種や時期が悪いと2ヶ月はザラ。

(ロ)について
オフィスに直接引き込んだ回線を使うことも可能だが、
サーバなどをデータセンタに集約している大企業の場合は
当然回線もデータセンタに引き込んだものを使用する。
その場合、回線の増強でも1ヶ月以上かかる場合がある。

たとえば、帯域を50Mから100Mに変更するような場合は
登録を変えるだけなので短期間に終了する。
ところが100Mから200Mに増やす場合、機器の入れ替えが発生するので
時間がかかる(インターフェイスが 100 Mb から 1000 Mb に変わるため)。

(ハ)について
昨今のエンジニア不足で優秀なネットワークエンジニアは数が足りていない。
セキュリティをきっちりと定義でき、大企業のネットワークに対応できる(BGPが理解できる)
レベルは本当に少ない。

もともとネットワークの提供事業者は、オリンピック期間にVPNが逼迫する、という
想定で中期的な計画を立てていた。それが突然前倒しになり、てんてこ舞いな状態らしい。