https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200428-35153057-cnn-int
 北極上空に出現した過去最大規模とされるオゾン層の穴(オゾンホール)は、すでに消滅したことが分かった。
欧州の地球観測プログラム「コペルニクス大気監視サービス(CAMS)」が先週発表した。

CAMSによると、異例のオゾンホールは北極上空にできた極渦(きょくうず)と呼ばれる大規模な気流の渦によって発生していた。
南極のオゾン層破壊の原因とされる人間活動とは無関係に出現し、消滅したとみられる。

今年は新型コロナウイルス感染拡大による世界各国のロックダウン(都市封鎖)措置などにより、大気汚染状況が改善しているとの報告が相次いでいるが、
CAMPは北極の巨大オゾンホールについて「ロックダウンとは無関係」「大気の質の変化との関連はない」とツイートした。

一方、南極上空のオゾンホールは昨年、観測が始まって以来最小の面積を記録した。
CAMSは、オゾン層がゆっくり回復に向かっているとの見解を示している。