国内上場個別銘柄では、リスク(LSK)が前日比7.28%高、ステラ(XLM)が前日比9.13%高。

ビットコイン(BTC)が現在推移する価格帯は、昨年末にもみ合いの末上放れした逆三尊の
ネックライン付近にあり、上値の抵抗線となっている。

8,200?8,400ドルの抵抗帯や日足移動平均線の100MA、200MAがともに8,000ドル付近に位置
する中、まもなく半減期を迎えるBTC価格への需給関係が注目される。

▼ゴールドとデジタルゴールド
貴金属投資大手BullionVaultは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が
発生した今年3月、金地金現物を購入したブリオンボールトの顧客数が前月比113.9%増と
なったことを明かした。3月に口座開設し金を購入した顧客数は、過去12ヶ月平均の468.45%
に達したとしている。

金相場の店頭取引である米ドル建て「金スポット(XAU)価格」の過去15年チャートを確認
すると、過去最高出来高を大幅に更新しており、新型コロナの影響で先行き不透明な世界
経済や株価を嫌気した投資家の資金が、安全資産の金(ゴールド)へと逃避していることが
うかがえる。金価格が上昇すれば米ドルが下がるという相関関係が認められるものだ。

オンラインの金取引を強みとする同社は、欧米圏の新型コロナの影響で地金や金貨を販売
する小売店が利用できない状況において、顧客数を大幅に拡大している。対面型の実店舗
では、移動制限により在庫補給にも影響が生じているという。

BullionVaultのロバート・グリン最高経営責任者は、以下のような見解を示している。

経済活動の停滞からも、株価暴落時に投資家が貴金属に資金を逃避することは理解できる。
金(ゴールド)に対して「本質的な価値がない」とする人は、歴史的に様々な文化の人々が
富を蓄えるために、そして支払い能力を温存するために利用していたことを見過ごしている。
現物地金は、それ自体が消失することもなく、国債や法定通貨のように意図的に作り出せるものない。

新型コロナに関して一刻も早い終息を願うが、このような状況が継続し、株価や不動産
価格に影響を与える間は、金・銀・プラチナ地金への需要は増加していく。

ノーボーダーで国籍がなくどこの国でも同じような価格で換金できる、中央集権が埋蔵量
をコントロールできないという意味では、発行体が存在せずアルゴリズムで採掘上限が定
められ、デジタル・ゴールドとしての性質を有するビットコイン(BTC)にも同様のことが
言えるとの指摘もある。

米資産運用会社VanEckは今年1月、The Investment Case for Bitcoinと題したレポート
を公開。恒久性、希少性、匿名性を有するビットコイン(BTC)は、すでに貨幣的価値を
持っており、デジタル・ゴールドとしてのポテンシャルを秘めていると指摘した。
(抜粋)

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