新型コロナウイルスへの感染防止のため、外出先でもこまめに手を消毒することが求められていますが、不特定多数が利用する共用の除菌スプレーに触れる事に抵抗を感じる人も少なくありません。
こうした中、熊本県の男性が開発した手押し式除菌スプレーを足踏み式に変える装置がSNS上で注目を集めています。

熊本県南阿蘇村でものづくりに携わる技術者の福山裕教さんは、地元スーパーの利用客が「店頭に設置されている手押し式の除菌スプレーに触れたくない」と話す一方、
店側が「センサー付きスプレーを用意したいが、なかなか売っておらず、ようやく設置しても盗まれてしまう」とこぼしていたのを聞き、この装置を考案しました。

この装置は木材を組んだ骨組みの上部に除菌スプレーを固定し、足でペダルを踏むと、ひもでつながった金属製の板がスプレーを押して中身が噴射される仕組みです。

装置を紹介する動画をSNSに投稿したところ、これまでに70万回以上再生され、「これは便利ですね」とか「触れずに消毒できるのはすばらしい」といったコメントが相次いで寄せられています。

福山さんは「予想以上の反響で驚いています。足踏み式だと子どもでも喜んで除菌スプレーを使ってくれると思うので、この装置を多くの人に作ってもらうことが社会貢献になると思います。
装置の図面や作り方はホームページで無料公開しているので、皆さんも自宅で作ってみてほしいです」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200430/k10012411051000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200430/K10012411051_2004292137_2004300415_01_02.jpg