https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200430-00000002-jij-sctch
 北アフリカ・モロッコの砂漠で大型肉食恐竜スピノサウルスの化石発掘調査を断続的に行っていた国際研究チームは、
上下方向に幅広い尾の部分の化石を発見したと、29日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
陸から水中に入って泳ぐのが得意で、魚などを捕らえて食べていたと考えられるという。

スピノサウルスはティラノサウルスと並ぶ代表的な大型肉食恐竜で、横から見ると扇状の突起が背中にあるのが特徴。
これまで尾のほぼ完全な化石が見つかっておらず、泳ぐのに適した体形だったか議論になっていた。
研究チームは尾の模型を作り、水槽内で動かす実験を行って推進力が大きいことを確認した。

化石は成体になる前の若い個体で、発見されたのは1億年近く前(白亜紀半ば)の地層。
当時は大河の三角州がある地域で、魚の化石も多数見つかっている。
スピノサウルス類は約5000万年にわたり世界各地に生息し、繁栄した。

画像:大型肉食恐竜スピノサウルスの骨格図解(右上は大きさ比較用のダイバー)。尾の部分の化石が新たに発見された(国際研究チームのマルコ・アウディトーレ氏提供)
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