中東のUAE=アラブ首長国連邦は、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため首都アブダビの工業地区で、住民や地区で働く労働者30万人以上を対象に、今後、2週間で集中的にウイルス検査を行う計画を打ち出しました。

人口が1000万近いUAEでは、新型コロナウイルスの感染者が1万4000人を超え、感染拡大は収まっていませんが、政府はイスラム教の断食月に合わせて外出制限を緩和し、ショッピングモールなどの商業活動も徐々に再開しています。

これと並行して、感染拡大を抑えるためにウイルスの検査態勢の強化を進め、首都アブダビでは4日、ウォークスルー型の検査施設が本格的に稼働しました。

施設が設けられたのは、出稼ぎ労働者が多く住む工業地区で、既存の検査施設も活用して、今後2週間で住民と地区で働く労働者33万人余りを対象に、症状のあるなしにかかわらず、無料で集中的に検査を行うとしています。

UAEは中国の企業と連携して、PCR検査のできる研究施設を新たに作ったほか、全土にドライブスルー型の検査場を設けており、今月は1日平均、2万6000件のペースで検査を行っています。


ソース(2020年5月5日 23時18分)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200505/k10012418791000.html