新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査の実施件数が増える中、検査に必要な試薬の需要が一部の製品に集中し、安定して供給できなくなる懸念が出ていることが関係者への取材で5日、分かった。厚生労働省は各都道府県にある地方衛生研究所などの検査施設に対し、特定の試薬に頼らず、複数の試薬を用いて検査できる体制を構築するよう通知した。

 PCR検査では、患者の検体からリボ核酸(RNA)と呼ばれるウイルス中の物質を抽出し、特有の遺伝子配列を増やして検出する。一連の作業では試薬が不可欠で、国内外のさまざまなメーカーが開発、販売している。

共同通信 2020/5/6 02:00 (JST)
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