【5月7日 Xinhua News】2010年に中国・上海市で開かれた上海国際博覧会(上海万博)から10年を迎えたことを受け、同市の黄浦江(Huangpu River)沿いにある世博会博物館に、日本の「ファン」からショート動画とメッセージが寄せられた。

「2010年5月1日の上海万博開幕から10年、そして世博会博物館の開館から3年が経ちました。この喜ばしい日のために、私はずっと前からこの日に上海を訪れ、皆さんと充実の日々を振り返りたいと計画を立ててきましたが、残念なことに新型コロナウイルスの影響で夢を実現することができませんでした」


 メッセージを送ったのは、当時「万博おばあさん」として地元でも有名になった山田外美代さん。山田さんは上海万博を見るため上海市内にマンションを借り、2009年の12月から1年間生活した。家族の分の入場券も購入し、毎日会場を訪れた。

 山田さんは新型コロナウイルスとの闘いについて、中日両国だけでなく、全世界が心と力を合わせるべきだと主張。難局を乗り切れば、より良い生活が訪れると期待を寄せた。

 上海万博でボランティアスタッフを務めた二神敦さんは、神戸でお祝いのショート動画を録画した。二神さんは動画の中で「上海万博10周年を『熱烈に祝賀』します。10年前の5月から10月は万博のために毎月神戸から上海に行きました。10回は行ったはずです。来場者として万博を見て回れただけでなく、ボランティアとしても参加できたことを今でも誇りに思います」と述べた。

 万博の国内来場者の第1陣の代表となった孫炳さんも博物館にメッセージを送った。同博物館の国内来館者第1号でもある孫さんは、都市が生活をより良くし、生活が都市をさらに多彩な姿に変えていることをはっきり実感できると述べた。

 会場付近で果物店を長年営む湖北(Hubei)出身の女性店主、祝新華さんにも話を聞いた。祝さんは、万博期間中に店がとても繁盛したことを今でも鮮明に覚えているという。当時の繁盛は万博に大勢の人が訪れたおかげだとし、開催から10年で上海の生活はますます良くなったと述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News

2020年5月7日 8:45 
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