5/7(木) 20:34配信

世界的に大流行している新型コロナウイルス。感染拡大を防止するため「STAY HOME」が合い言葉になり、マスク着用や手洗いなどの重要性が叫ばれている。

そんな中、オナラを介した新型コロナウイルス感染が広がる可能性についての指摘が、SNS上で話題となっている。
救急医がオナラで感染の可能性をツイート
オーストラリアで救命医として働くアンディ・タグ氏は4月6日、自身のTwitterにて、エアロゾル化された大便が新型コロナウイルスを拡散させる可能性があるとの見解を示した。

タグ医師は、今年初めに実施された、新型コロナウイルス感染者の55%の大便にウイルスが存在していたという検査結果を紹介し、「無症状の患者でも17日後まで検出された」と投稿。トイレを流す際にも大便を含む粒子が空気中に飛ぶ可能性を示唆し、「おそらく新型コロナウイルスはオナラを介して広がる可能性があります。さらなる証拠が必要ですが」とツイートし、防護具の着用と安全確保を促した。
オナラの飛沫感染にマスク?
オーストラリアでは、豪放送協会のポッドキャスト『コロナキャスト』でホストを務める医師のノーマン・スワン氏も同様の指摘をしている。4月17日の番組の中で、オナラとともに出る大便の粒子が、新型コロナウイルスを拡散させる可能性があることに言及した。

スワン氏は「幸運なことに、私たちはいつもオナラを覆う“マスク”を着用しています」と述べ、下着やズボン、スカートなどの衣類がマスクとして機能して感染を防いでいると説明。「ソーシャルディスタンスと安全性の観点から私たちがすべきことは、他の人に近づかないこと。そしてお尻をむきだしにしないことだと思います」とオナラをする時の注意事項をユニークに伝えた。
オナラで感染する可能性は低いという意見も
一方で、逆の見解を示す医師もいる。総合診療医で臨床責任者も務めるサラ・ジャービス氏は、「オナラをした人の近くにいたためにウイルスに感染する可能性は非常に小さい」と、『The SUN』で語った。

ただし、感染者の大便にウイルスが存在する可能性はあるとして、トイレの衛生状態を良好に保つことを勧めている。さらに、感染者の10人に1人が咳や発熱などの症状が現れる1〜2日前に下痢を発症するという報告があるとして、トイレを清潔に保つことの重要性を強調した。

オナラで新型コロナウイルスが広がるかは今のところ断言できないが、人々の興味をひくには十分であった。どちらにしてもしっかりマスクで覆って、飛沫感染を防いだ方がいいだろう。

ソース https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200507-00010000-finders-sctch