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■当時、天津歩兵隊長及び支那駐屯歩兵第2連隊長で
7月28日の南苑戦闘に参加した後、
30日午後通州に急行して邦人救援に当たった萱嶋高 陸軍中将の証言。

城内は実に凄惨なもので、
至るところ無残な日本居留民の死体が横たわっておりまして、
殆ど全部の死体には首に縄がつけられてありました。
頑是なき子供の死体や婦人の虐殺死体は、殆ど見るに堪えませんでした。

その記録は今日ありません。
従つて私は私の目撃したことを主として、記憶を辿り、左に陳述します。
然しそれは余りにも残酷でありましたので、
私は一生忘れることの出来ない印象となつて頭に残つて居ります。

旭軒とかいう飲食店を見ました。
そこには40歳から17〜18歳までの女7、8人は、
皆強姦され射殺されておりました。
そのうち4、5名は陰部を銃剣で突刺されていました。
(中略)
家の内は家具、布団、衣類等、何物もなく掠奪されていました。
その他の日本人の家屋は殆ど右同様の情態でありました。

錦水楼という旅館は凄惨でありました。
同所は危険を感じた在通州日本人が、
集まった場所でありましたものの如く、大量虐殺を受けております。
女主人や女中は数珠繋ぎにされ、
手足を縛られたまま強姦され遂に斬首されたという事でした。