2020年5月14日 11時18分
https://mainichi.jp/articles/20200514/k00/00m/040/063000c
高知県南国市浜改田の砂浜で13日、ウミガメの卵が見つかった。日本ウミガメ協議会室戸基地によると、県内の産卵跡の確認は今年初という。保護活動に携わる地域住民は「今年も高知からたくさんのウミガメが育ってほしい」と産卵シーズンの到来を喜んでいる。
卵を見つけたのは、高知市でウミガメの保護活動に約20年携わる熊沢佳範さん(76)ら。熊沢さんによると、12日に現地の保護団体「南国市浜改田うみがめ守ろう会」(松木義夫代表)からウミガメの上陸跡が見つかったと情報提供があった。産卵もしたと考え、翌13日早朝に探しに行くと、砂浜に埋まった卵100個余りを見つけた。地域住民らは産卵跡に囲いを作って保護し、ふ化まで見守る。
周辺では昨年、ウミガメの産卵が確認されず、住民の喜びもひとしおだ。松木代表は「付近の砂浜は数年前から砂利が混じり、産卵環境の悪化を心配していたのでほっとした。経験豊富な熊沢さんに感謝したい」と声を弾ませた。【郡悠介】