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医療従事者の服装 1348年から1349年の黒死病の流行時に医師たちは感染を防ぐためにマスクとガウンを考え出した。彼ら
の服装は諷刺や漫画のよい材料になった。しかしマスクは1910年から1912年にかけて満州で起きたペストや1918年から1818
年にかけてのインフルエンザの流行で有効なことが証明された。

ペスト、コレラ、黄熱、およびインフルエンザは突然に多数の者を襲い数年間に数百万人の生命を奪う急性伝染病である。これ
らが発生すると、どこであろうと強力な攻撃となり戦争と同じように社会が召集できるすべての国家権力の動員を必要とする。

未解決の問題
医学はなお多数の未解決の問題に直面している。最も顕著な進歩をとげた感染症や接触伝染病の分野においてさえ答えが
得られない多くの問題がまだ存在している。1918-1919年におけるインフルエンザの世界大流行では数千万人が死亡しインフ
ルエンザは1世代に1度は非常に規則正しく世界を襲うのでいつかまた同じようにひどい世界流行が予想される。


社会の各層によって大きな違いがあった。数世代前に結核はすべての階級に起きた。今日では主として低収入層とくに不熟練
労働者およびその家族に関連している。アメリカで黒人は白人よりも結核の重荷を担っているのはこのためである。