鉾田市社会福祉課の男性職員(34)が、市を通じて集める日本赤十字社県支部会員らの
 社費や寄付金、市に事務局のある市遺族会の会費など計約465万円を着服していたことが
 わかり、市は10日に懲戒委員会を開いて職員らの処分を決めることにした。
 この職員は合併前の鉾田町福祉課時代の03年度にも同じような着服問題を起こしたことを
 認めているが、親類などが返済したため不問に付され、05年の合併後も同じ仕事を続けて
 いたという。市は処分しなかったいきさつなども調査する方針。
 市社会福祉課によると今年8月、男性職員が担当していた社費の日赤への納入振り込みが
 なされていないことから、部内で伝票類などを調べた結果、遺族会の会費の不正も含め、
 この職員が着服していたことがわかった。着服額は総額465万7875円で、5月から7月に
 かけパチンコなどの遊興費に使ったという。2日に全額返済され、日赤にも納付された。

「アメリカからの義捐金が、被災地へ贈られる途中で約1000万円あまり横領される事件が大阪で起き、
仙台では、幼稚園の天井が地震によって崩れたと装って、園長らが1000万円以上の補助金を不正受給する事件も起きました。
いずれも、経営上の資金繰りに苦しんでいたのが犯行の動機だという話です。
また、岐阜県内でも、地元の特養老人ホームが精一杯で支出した100万円あまりの義捐金を、私的に流用した役場の公務員が逮捕されています。
「ほかにも、東北の被災地では原発事故の影響で事業ができなくなったと、嘘の申請書を何枚も書き、
複数の役場から繰り返し600万円以上の補償金を受け取った男が逮捕されました。石巻では、
津波で被災した家屋を解体する工事の受注をめぐって、贈収賄事件が発生してしまいました」(長嶺氏)

県庁に勤務する男性職員が5年後の佐賀国体の開催に向け競技団体が会場を視察する旅費など、
あわせて785万円余りを着服したとして県はこの職員を懲戒免職処分としました。
懲戒免職処分を受けたのは、県のスポーツ課で国体準備室の副主査を務める35歳の男性職員です。
県によりますと男性職員は、5年後の佐賀国体の開催に向けての経費785万円余りを自分の口座に着服したということです。
男性職員は、競技団体が会場を視察する旅費などを支払う事務を担当していましたが、今月11日、
その旅費が未払いになっていると競技団体から県に問い合わせがあり着服が発覚しました。
着服した金は生活費や借金返済のほかギャンブルに充てていたということで、
未払いとなっていたおよそ380万円は男性職員から全額返還されているということです。

【栃木】下野市職員、総額は3000万円以上給与水増しし逮捕 自分にボーナス500万円
 下野市の総務人事課の職員・吉葉仁一容疑者(49)は去年9月、自分の給与を水増しし、
月給として約222万円を下野市からだまし取った疑いが持たれています。
警察によりますと、吉葉容疑者は職員の給与を管理する部署にいました。
ボーナスの時には一度に五百数十万円をもらっていたこともあったということです。
吉葉容疑者は容疑を認めていて、「借金の返済やギャンブルなどのために金が必要だった」と供述しています。
警察は、水増ししていた給与の総額は数年間で3000万円以上に上るとみて調べています。