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スバル、前期純利益8%増 期末配当は大幅下方修正


SUBARUが18日発表した2020年3月期(前期)の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前の期比8%増の1525億円だった。世界販売台数の増加や、販売奨励金の抑制などが貢献した。

売上高にあたる売上収益は6%増の3兆3441億円、営業利益は16%増の2103億円だった。世界での連結販売台数が103万4000台と、前の期実績を3%上回ったことが寄与した。米国市場でフォレスターやアセントが好調だったことにより、海外販売は5%増の90万8000台だった。一方、国内販売はインプレッサの減少などが響き8%減の12万6000台だった。

20年3月期末の配当は1株あたり28円(前の期末は72円)と、従来予想の72円から大幅に下方修正した。年間配当は前の期実績より44円少ない100円となる。新型コロナウイルスの感染拡大が生産・販売などの事業活動に多大な影響を及ぼしており「この先の資金需要などを含めて総合的に勘案した結果」だという。

前期から国際会計基準を任意適用しており、前の期実績を国際会計基準に従って再計算した上で比較した。

2021年3月期の連結業績予想は未定とした。新型コロナの感染拡大が生産・販売に多大な影響を及ぼしており、現時点では合理的な算定が難しいため。算定が可能になった時点で発表するとしている。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2020年5月18日 13:38