国土交通省は19日、首都圏と関西圏のJR・大手私鉄の主要駅における平日朝の鉄道利用状況を明らかにした。いずれも大型連休明けに上昇に転じ、4月中旬並みの水準に戻った。またJR東日本によると、秋田や福島といった地方で利用者の増加が目立つ。

 国交省によると、2月中旬の利用者を「100%」とした場合、緊急事態宣言が発令された4月7日の週(6〜10日)は首都圏が50%、関西圏が65%と大きくダウンした。連休直前(4月20〜24日)には首都圏が32%、関西圏が38%にまで下がっていたが、直近の週(5月11〜15日)は首都圏が36%、関西圏が42%と微増し、4月13〜17日の週(首都圏36%、関西圏45%)のレベルになっている。

 JR東日本も19日、関東甲信越と東北の主要18駅の利用状況を明らかにした。11〜15日の平日(終日)の利用者は秋田駅が前年の57%で、その前週(7、8日)の同34%から23ポイント増加。福島駅も10ポイント増の同36%、山形駅も9ポイント増の同26%となった。一方、東京駅は横ばいの同24%で、東京都内やその近郊で大きな変化はなかった。【山本佳孝】

毎日新聞 2020年5月19日 19時17分(最終更新 5月19日 19時17分)
https://mainichi.jp/articles/20200519/k00/00m/040/181000c