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2020/5/15
 検察の大逆襲 河井陣営1.5億円提供の自民党本部に「ガサ入れ」も
「検察はどこまでやるつもりなのか」「逮捕もあるのか」――。広島地検が進める河井克行前法相の捜査に安倍官邸が恐々となっている。
 現職の自民党議員が逮捕されたら、安倍政権に与える衝撃は計り知れない。しかも、捜査の手は自民党本部にまで及ぶという観測も流れている。
 克行氏が問われているのは、公職選挙法違反(買収)
 妻・案里参院議員(広島選挙区)が初当選した昨夏の参院選(7月4日公示、21日投開票)で、地元政界関係者に現金を渡した疑い。
 もともとは、案里事務所職員がウグイス嬢に違法報酬を支払った問題が発端で、発覚当初は「連座制適用で案里氏が失職する程度で終わりか」
(政界関係者)との見方もあったが、検察の捜査は一気に安倍首相の側近・克行氏にまで迫っており、克行氏は、かつて首相補佐官を務めたほど安倍
 首相との距離が近い。

 広島地検には、東京地検特捜部や大阪地検からも応援が入り、広島県議や市議、首長ら50人超を聴取し、関係先を家宅捜索する徹底しているとの事。

元特捜検事で弁護士の郷原信郎氏
「今回、検察は相当、力が入っている」
「従来の検察実務なら、買収で起訴する範囲は、選挙の公示後か公示日の約2週間前までに行われた金銭の配布に限定されてきました。公示日から
 時期が離れすぎていると、一般的な政治活動と判断される余地があるからです。克行氏が金銭を配布したのは参院選公示日から約3カ月前のこと
 ですから、この範囲から大きく外れます。それでも克行氏を立件しようというのですから、本気度がうかがえます。また、こういった選挙違反
 は警察が捜査するのが一般的です。検察が独自捜査に乗り出すというのは、過去にほとんど聞いたことがありません」
「検察組織にとって改正案は、土足で室内を踏みにじられるような屈辱でしょう。河井夫妻の捜査に影響を与えていたとしても不思議ではありません」
「党本部は、河井夫妻の政党支部に計1.5億円提供した一方、同じ選挙区の候補者だった溝手顕正氏(自民党)側には1500万円しか渡していません。
 これは、『案里氏の当選が最優先』『そのために資金をばらまけ』という党本部の意思の表れでしょう。党本部が買収のために資金提供した可
 能性がある以上、党本部、党幹部、党総裁への捜査は必須です」

検察の虎の尾を踏んだ安倍政権に逆襲
 なぜ、ここまで検察は力を入れているのか。原動力は官邸への「怒り」だ。国会で大炎上中の「検察庁法改正案」に対する検察の反発はハンパ
 ではなく、幹部人事を内閣が左右できるトンデモ法に怒り心頭との事。さらに、官邸が“お気に入り”の黒川弘務東京高検検事長を検事総長に
 就けるため、本来、黒川氏が定年となるはずだった2月までに、現職の稲田伸夫検事総長に辞任するよう「勇退」を迫ったことも怒りを買った
 とみられており、稲田検事総長は周囲に「あっち(官邸)がそうくるなら、こっちも考えがある」との事。

2020/5/20
 黒川弘務東京高検検事長 ステイホーム週間中に記者宅で“3密”「接待賭けマージャン」
 東京高検検事長の黒川弘務氏(63)が、産経新聞社会部記者や朝日新聞の元検察担当記者らと賭けマージャンをしていたことが、「週刊文春」
 の取材で判明。4人が集まったのは5月1日。
 小池百合子都知事が「ステイホーム週間」と位置付け不要不急の外出自粛を要請、また安倍晋三首相も「人との接触8割減」を強く求めていた
 緊急事態宣言下での事。
 夜7時半頃に産経新聞A記者の自宅マンションに集合すると、午前2時近くまでマージャンは続いたとの事。
 マージャンを終えた黒川氏は、産経新聞の用意したハイヤーで帰宅。
 また、5月13日にも同様に黒川氏はA記者宅に向かい、深夜までマージャンをプレイ。
 産経関係者の証言によれば、黒川氏は昔から、複数のメディアの記者と賭けマージャンに興じており、最近も続けていたとの事。
 その際には各社がハイヤーを用意するのが通例だった。