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次亜塩素酸系の薬剤は最もポピュラーな殺菌剤であり、消毒剤です。
そしてその多くは、二次汚染対策としてノロウイルスなどの塩素系でなければ明確な消毒効果が得られない微生物に対して広範囲に利用されています。
しかし、この「木」には細胞壁を構成するセルロースやリグニンなど多くの成分が含まれており、このリグニンと次亜塩素酸が接触してしまいますと、有機塩素化合物である TCPが生成されます。
このときの反応生成量は、スギ材に次亜塩素酸 Na 1200ppm液で 20分間接触させると、この TCPはおよそ 100倍にまで増加するといわれています。(図1)

また、この TCPは特有のフェノール臭を放ち、更に真菌類によってメチル化すると、2,4,6-トリクロロアニソール(以下TCA)というとても強力な臭気を放つ真菌類臭物質が生まれ、大きなクレームに繋がります。(図2)
https://sankei-news-report.blogspot.com/2016/08/246-tcp-tcp-na-1200ppm-20-tcp-1001.html?m=1