https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200524-00000025-jij-sctch
 猫が好むシソ科の草「キャットニップ」の防虫作用がある化学物質は、生み出す遺伝子が祖先でいったん失われた後、復活していたことが分かった。
ドイツのマックスプランク研究所や米フロリダ自然史博物館などの研究チームが全遺伝情報(ゲノム)を解析して発見し、
24日までに米科学誌サイエンス・アドバンシーズに発表した。

この化学物質は「ネペタラクトン」で、薬用植物に多いイリドイド類の一種。
ネペタラクトンはマタタビ(マタタビ科の樹木)にもあり、猫にはフェロモンのような効果がある。

キャットニップの祖先はハッカ(ミント)やバジル、ローズマリーなどと共通。
地球に巨大隕石(いんせき)が落下し、恐竜が絶滅した6500万年前から5500万年前に、イリドイド類を生み出す遺伝子が失われた。

しかし、その後キャットニップだけが約2000万年前にイリドイド類の遺伝子が復活していた。
研究成果は農作物を害虫に強くする品種改良に役立つかもしれないという。