愛知県の大村秀章知事は26日、感染者のみ受け入れる専門病院を県内に開設する準備を進めていることを明らかにした。新型コロナウイルスの感染が再び拡大する「第2波」の事態に備える狙い。

 既存の建物を活用予定だが、具体的な場所は「地元と調整の必要があり、実際に運用する時に明らかにする」と明言を避けた。

 同県は感染者を受け入れた医療機関に、1人当たり最高400万円の「医療従事者応援金」を支給するなど、独自の対策で感染者の病床確保に努めてきた。専門病院の開設は、医療機関にとって負担の大きい院内感染対策をここに集約できるなどメリットが大きい。

 県内で感染が拡大した4月中旬ごろ、開設日を決めて準備を急いだが、その後感染が一段落したため開設に至っていないという。【野村阿悠子】

毎日新聞 2020年5月26日 19時44分(最終更新 5月26日 19時44分)
https://mainichi.jp/articles/20200526/k00/00m/040/177000c