JR東海は27日、東海道新幹線「のぞみ」の臨時列車を金曜の29日、上下計6本運転すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、利用客が激減し現状のダイヤに臨時列車はなく、定期列車も減便している。予約に一定の伸びがあり、輸送力を確保し、座席に余裕を持たせるため運転を決めたという。

 政府は全国的に往来を認めるのは6月以降とする方針だが、一足早く移動の出足が戻ってくることになりそうだ。JR東海は今後も予約状況に応じ、臨時列車の設定を検討する。

 JR東海によると、今回設定した臨時列車は、東京発の下りが博多行き1本と新大阪行き2本。午後6〜7時台に出発する。上りは新大阪発2本と博多発1本で、午後8〜9時台に東京に到着する。

 東海道新幹線では普段から、休日前の金曜夜に利用客が多い傾向にあるという。

 JR東海は4月24日以降、東海道新幹線の臨時列車を全て運休。5月11日以降は定期列車も2割程度減らした。緊急事態宣言の解除が進んだことから、6月1日からは定期ダイヤを元に戻す方針を示している。

2020.5.27 13:43 共同通信
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