新型コロナウイルスへの感染リスクを減らすため、医師から処方された薬を薬局には行かず、自宅に配送してもらう動きが広がっています。

病院や薬局などでの新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、先月から、オンラインでの診療が初診から認められ、薬も、電話やオンラインで薬剤師の服薬指導を受けたうえで、配送で受け取れるようになりました。

規制の緩和を受けて、自宅で処方薬を受け取る動きが広がっていて、宅配大手の「ヤマト運輸」では、全国の薬局から宅配の依頼や問い合わせが相次いでいるということです。

ヤマト運輸は、ニーズの高まりを受けて、薬の宅配向けに、薬局が伝票を記入する手間などを省ける、新たなサービスの導入も検討しているということです。

この日、初めて薬の宅配を利用した横浜市の山田時三さん(80)は、心臓などに持病があり、毎日10種類の薬を服用しているということで、「外出が必要なときは、バスを避けて、妻に車を運転してもらっていた。宅配だと薬局に行かずに済むので助かる」と話していました。

ヤマト運輸の秋山佳子常務は、「しばらくは外出を控える状態が続くと思うので、薬の宅配は定着していくのではないか。社会的なインフラの企業として新しいライフスタイルを支えていきたい」と話しています。

NHKニュース 2020年5月27日 15時50分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200527/k10012447141000.html
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