【ワシントン時事】米南部ジョージア州が、新型コロナウイルス対策として課した経済活動規制の緩和に踏み切って1カ月が経過した。懸念された感染者の激増は起きていないものの、ここに来て新規感染者の増加傾向も見られる。専門家の反対を押し切る形での経済再開が、感染防止にどういう影響を及ぼしたのか、現時点ではっきりしていない。
猛反発の中、経済再開 米ジョージア州、企業は慎重―新型コロナ

 州保健当局によると、ジョージア州の26日時点の感染者の累計は約4万4000人で、死者は約1900人。人口当たりでは感染者数、死者数とも「全米の州で中ほどからやや多い」(CNNテレビ)水準とされる。
 同州では4月下旬から、美容院や映画館、レストランなどの営業再開が順次認められた。「直近の2週間、新規感染者の減少が継続」とした連邦政府の基準を満たさないままの経済再開には、専門家から批判の声が上がり、再開に積極的なトランプ大統領も「OKだとは一言も言っていない」と距離を置く姿勢を見せていた。

時事通信 2020年05月27日14時23分
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