2020/05/28 10:15朝日新聞

痴漢・盗撮被害最多の6月 警戒を強化、新ポスターも
愛知県警鉄道警察隊が県内の駅構内に掲示する痴漢防止のポスター=2020年5月26日、名古屋市中村区、山本知佳撮影
(朝日新聞)
 
 衣替えの季節に増えるのが、電車内での痴漢や盗撮だ。例年6月に被害が増えるため、愛知県警が1日から、痴漢防止のキャンペーンを始める。

 「ちかんやめて!!」。県警は今月、大きな文字のポスターをつくり、駅構内に掲示を始めている。毎年この時期に新作に切り替えているという。

 県警によると、昨年、県内の鉄道における痴漢や盗撮などの被害相談は329件あった。相談は年間を通じて4〜7月が多く、なかでも6月が55件で最多だった。薄着になる人が多くなるのが理由とみられる。

 「警察が把握する被害は相談が寄せられたものだけで、実際の被害はさらに多い」と鉄道警察隊の担当者。新型コロナウイルスの影響で電車で通勤通学する人が減っているが、今年もキャンペーンの実施を決めた。

 10日までの期間中は、鉄道警察隊員が乗る電車数を増やすほか、ターミナル駅のJR名古屋駅を担当する警備員との情報共有を進める。被害防止策や被害に遭ったときの対応などをラジオでも発信するという。

 近鉄、名鉄、JRなど路線を共有する岐阜、三重両県の駅でも、構内放送で呼びかけたり、警戒乗車の本数を増やしたりする。

※ソース内に画像あり
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASN5X35VXN5VOIPE02Y.html