神奈川県内では29日、新型コロナウイルスへの感染が確認されていた2人の死亡と、男女合わせ10人の新たな感染が発表されました。神奈川県内の感染者が二桁となるのは今月21日以来で、緊急事態宣言の解除後は初めてです。

死亡したのは、いずれも医療機関に入院していた横浜市の80代の女性と、愛川町の70代の女性です。

このうち横浜市の女性は、集団感染が起きた市内のグループホームに入居していて、先月中旬に感染が確認されたあと一度は陰性となったものの再び症状が出て陽性となり、28日死亡したということです。

また、新たな感染者は、県の発表が6人、横浜市が4人で、合わせて10人となりました。

県内で発表された感染者が10人以上となるのは今月21日以来で、緊急事態宣言の解除後は初めてです。

このうち、県が発表した、平塚市の20代の女性と10歳未満の女の子は28日感染が発表された50代の男女と同居する家族で、厚木市の10代から40代の男女4人はいずれも28日感染が発表された70代の男性の親族だということで、6人はいずれも濃厚接触者だということです。

また、横浜市によりますと、感染が確認されたのは、集団感染が起きている横浜市泉区の「湘南泉病院」の入院患者の70代の男性と、すでに感染が確認されている看護師の夫と子どもで、この夫は「横浜市立みなと赤十字病院」の放射線技師ですが、病院内に濃厚接触者はいないということです。

市では、子どもが先に感染したとみていて、この子どもと、70代の男性の感染経路がわかっていないとしています。

NHKのまとめでは、神奈川県内で発表された感染者はこれで1357人となり、このうち84人が死亡しています。

2020年5月29日 18時37分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200529/k10012450891000.html?utm_int=news-ranking_social_list-items_009