【ワシントン時事】トランプ米大統領は3日、FOXニュースのラジオ番組に出演し、9月以降に延期した先進7カ国首脳会議(G7サミット)にロシアを招待する考えについて「常識の問題だ」と述べて正当化、批判を一蹴した。「プーチン大統領が参加していれば(G7での)問題解決ははるかに容易になっていた」と訴えた。
 これに対し、フランス大統領府当局者は3日、復帰に難色を示した。ロイター通信に対し、ロシアによる2014年のウクライナ南部クリミア半島編入を念頭に「ロシアは理由があってG7から排除された。その状況は変わっていない」と強調した。英国やカナダも既にロシア復帰に反対を表明している。
 トランプ氏はロシアのほか、韓国やインドなども加えた「拡大G7」開催を検討している。しかし、ロイターによると、ドイツのマース外相は3日、G7の構成を変更するのに適切な時期であるか疑わしいと述べた。

時事通信 2020年06月04日06時40分
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