1918〜1920年、年号でいえば大正7〜9年頃、「スペイン風邪」と呼ばれたインフルエンザの世界的パンデミックが発生。
諸説あるが、全世界での死者数は5000万人以上にも上ったとされる。
感染症に詳しい長崎大学熱帯医学研究所の山本太郎教授が語る。
「人口約5500万人だった当時の日本でも、約39万人が亡くなりました。
有名評論家の島村抱月が亡くなったり、与謝野晶子が感染して政府を批判したり、大変な混乱が起きたとされます。
スペイン風邪は毒性にも変化があり、第一波の致死率は1.2%程度でしたが、その後の第二波は5.3%程度まで上がった。
おそらく、毒性は新型コロナウイルスよりも強かったと思います」
(フライデー 2020年6月5日号)より