世界銀行は8日発表した最新の世界経済見通しで、2020年の世界全体の実質成長率をマイナス5・2%に引き下げた。新型コロナウイルス感染症による経済活動の停滞で、1月時点の予測から7・7ポイントの大幅な下方修正。日本も6・8ポイント引き下げ、リーマン・ショック後の09年のマイナス5・4%を超えるマイナス6・1%に悪化すると見込んだ。

 先進国や新興国など全地域が総崩れ状態で、世銀は世界経済が「第二次世界大戦以来、最悪の景気後退に直面している」と強い危機感を示した。統計がさかのぼれる1961年以降、唯一のマイナス成長だったリーマン・ショック時のマイナス1・7%を上回る急激な経済の縮小となる。

毎日新聞 2020年6月9日 00時00分
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