危ないオトナの感染症 コロナだけじゃない 予防注射の記憶が曖昧な中高年は要注意!

 新型コロナウイルスによって「感染症」の恐ろしさを実感した人も多いことだろう。大気中や水、動物、人体などに存在する病原性の微生物が、人の体内に侵入することで引き起こす疾患だ。無症状で終わる場合もあるが、大人になってかかると重症化するものも――。

 ある日突然、背中から脇腹にかけてピリリッとした痛みを感じ、数日後には水疱(すいほう)が出現して夜も眠れないような激痛に襲われる――。そんな典型的な症状を伴う「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」は、強いストレスや過労、病気などで免疫の働きが低下した時に発症しやすい。新型コロナ禍による自粛で生活が一変し、心身共に悪影響が及ぶと、発症リスクが高まるのだ。

 帯状疱疹の原因は、過去に感染した水ぼうそうのウイルスである。「なあ?んだ、子どもがなりやすい病気か」と言う人もいるが、水ぼうそうを侮ってはいけない。水ぼうそうは、水疱の発疹が特徴的で発熱や頭痛などの症状も伴い、子どもに比べて大人は重症化しやすく、肺炎や脳炎などを合併して命に危険が及ぶこともあるのだ。(以下有料版で,残り1911文字)
残りの見出し「ワクチン接種率低いおたふく風邪」

毎日新聞 2020年6月11日 05時00分(最終更新 6月11日 05時00分)