>>617
ミッドウェーの場合は、米空母の出撃の公算は極めて低いが
出てきたら頂き、という助平根性で作戦が組まれていた
当然、敵空母の位置捕捉が極めて重要なのだが、第一次索敵線とするつもりの
三群の潜水艦隊の出動も遅れて、米3空母の真珠湾出撃を見逃してしまった
三月には成功していた二式大艇による真珠湾偵察は、燃料補給用の環礁を米艦に占拠
されていて中止。
日本機動部隊の空気は「米空母は出てこない」で固まり、当日早朝の哨戒機の
黎明二段はやめて一段のみ。7本のうち4本は8戦隊(利根・筑摩)に頼るという
有様で熱が入らない。筑摩1号機が雲の上を飛んで米艦隊を見逃し、利根4号機は発進
遅れという有様であった。
潜水艦による哨戒線の構築、二式大艇による真珠湾偵察、当日の黎明二段索敵が
いずれも完成していたら、負ける戦にはならなかった。