6/12(金) 9:21配信
河北新報

PCR検査を実施する東北公済病院敷地内のテント

 東北公済病院(仙台市青葉区)は11日、出産が近い妊婦の新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査を始めた。同病院で出産を予定する妊娠37週目の全員が対象で、全妊婦のPCR検査は宮城県内の医療機関で初めてとなる。

 検査は敷地内のテントで午前9時ごろ始まった。予約した妊婦10人が訪れ、看護師が綿棒で鼻から検体を採取。市内の民間検査機関に送り、当日中に結果が判明した。

 陰性の場合は人混みを避けるなど行動に気を付ければ院内で出産を認める。陽性の場合は無症状でも保健所の指示に従い、感染者を受け入れる医療機関に転院してもらう。当面は妊娠38週目以降も対象にする。

 妊婦健診で来院した青葉区の主婦(27)は来週の検査を予約した。「外出を控えており大丈夫だと思うが、陰性ときちんと分かった方がいい」と語った。自営業の女性(31)は「感染の自覚がなく入院してしまうと、他の妊婦や医療従事者に迷惑を掛ける。検査はありがたい」と歓迎した。

 同病院感染対策室の千田千春看護師は「妊婦の気持ちを考えながら丁寧に説明して検査を受けてもらい、安心して出産できる環境を整えたい」と話した。

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