関連スレで「電通社員乙」と言われた書き込み
466 不要不急の名無しさん sage 2020/06/15(月) 11:38:55.20 ID:IoZMAl520
2010年代に制作会社で働いてたときのある現場の話。
うちらの発注元はテレビ局だけど電通が番組企画をクライアント(番組提供者)に売ってた。
番組制作の現場控えめに言って超激務。
当時は深夜早朝お構いなしにプロデューサーからガンガン電話鳴る。編集締切と戦う日々はストレスでお菓子食べまくって今より20キロ太ってたし血糖値ヤバかったw
そんななのにめちゃめちゃ雰囲気良く楽しくやってたんだよな。本当に。先に言っておくと今独立して企画屋をやってるけどあの頃に戻りたいと思うことは正直言ってある。かなりあるw
クライアントは番組収録やそのあとの反省会(飲み会)、あとプレビューくらいでしか顔を合わせないけど真剣さはうちらと同じかそれ以上だから時にはあり得ないレベルの無茶な要求をしてくる。これは真剣さゆえにね。
テレビ局や電通はその間でとてもうまく立ち回ってくれてた。うちらのためにクライアントと戦ってくれてる姿は何度も見た。見えてないところでもたくさんあったことも後になっていろんな人から聞いてすすり泣いたこともある。
そんな感じでクライアントも含め戦友みたいな感じでとても良い関係を築けていたけど視聴率が良くなかった。
でもうちらはあまり緊張感なかった。面白いもん作ってるっていうクリエイター気取りな部分があったことは否めない。反省してる。
そんな中、ある演者さんが悲しい事故で亡くなった。テレビのニュースでもかなり取り上げられたから有名な話。
正直みんな呆然自失。このあとの番組作りどうしよう…ていうかあれ?番組終わるんじゃね?やばくね?仕事なくなる?みたいな。
そんな中で電通の担当者だけが演者家族のことを心配してて優しいなと思うとともにオイオイこの人に任せてて大丈夫なの?とも思った。後で聞くとみんな思ってたそうだ。
んで結論から言うと番組は継続した。
クライアントには例の泣き虫電通マンが今後の責任負うことも含め説明して了承を得たという。
再提案のための新しい企画書いくつも書かなきゃいけないと思ってたからみんなで驚いたし飛び上がって喜んだのを覚えてる。
泣き落とし、飲みニケーション、どんな手を使ったのかと思ったけど後日テレビ局の人から電通がクライアント説明のために作った資料見せてもらった。これが凄まじかった。視聴率は低迷してるけど潜在的にはこのくらいのポテンシャルがあるみたいなやつ。ゴメン、マーケティング?よくわからないから許して…とにかく自分たちの番組がこんなに数値化できるのかと驚いた。
んで一番驚いたのは番組の5年後の姿を描いてたこと。
うちらも番組の方向性とか書くけどせいぜい来年の話。来年続くなんて保証ないから普通は書けない、コレめちゃめちゃ勇気がいること。
クライアントが番組をいつ打ち切るかわからない状況だって言ってるのはうちらも直接聞いてるから5年後の姿を描くなんて微塵も考えたことなかった。
んでテレビ局の人がよく言ってたのは電通ってやっぱ凄いよと。優秀なのもそうだけど何より気持ちの熱い人間が集まってるからみんな仕事したくなるんだと。
なんかまとまりなくなってきたけどこういう人と仕事してるのはきっと幸せなことなんだろうなとその時思ったし、その人は電通で出世して今も頑張ってるって聞いて嬉しい。
この現場で中抜きがあったのかどうかは分からないけどクライアント含めて誰も不幸にはなってなかったってのは言っておきたい。あと中抜きと呼ぶには無理がある量と質の仕事をしてるんじゃないかとは思うぞ電通マンはww
長文かつ駄文でスマン。工作員じゃありませんww