東京都の小池百合子知事(67)が都知事選(6月18日告示、7月5日投開票)に再選を目指して立候補を表明した12日の記者会見は、途中から「質問制限」が入った。会見の当初は1人の記者が繰り返し質問できるスタイルだったが、会見中盤、ある記者の質問を受けた小池氏が突然「1人1問」の制限をかけ、再質問をさえぎった。一体、何が起きたのだろうか?

 小池氏は冒頭、「政党の推薦は求めることなく、都民のご推挙を得るべく戦いに挑みたい」などと約15分間にわたって述べた。その後、司会の選対本部長・荒木千陽(ちはる)都議が「挙手の上、社名とお名前をお申し出いただき、ご質問をお願いします」と述べ、質疑応答が始まった。

 まず幹事社の東京新聞の記者がいくつか質問した。小池氏は「国政への待望論が出ても都知事として4年間の任期をまっとうされるのか」と問われ、「これから都知事にもう一度なろうかということですので、その質問はどうかなというふうに思います。都政にしっかりと取り組んでいくと改めてお伝えする場として会見をさせていただいている」と応じ、この記者が重ねて「国政への転身については今、考えていないということか」と尋ねる…(以下有料版で、残り1407文字)

残りの見出し「学歴問う記者「もう一点、お願いします」、小池氏「お一人1問でお願いします」」
「「都合の悪い質問に答える姿勢放棄 それだけ自分に自信がない」」

毎日新聞 2020年6月14日 18時37分(最終更新 6月14日 23時14分)
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20200614/k00/00m/010/130000c