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「小池百合子学歴詐称の真偽」と「アラブ文化の真実」【イスラーム法学者・中田考】

私なんかはムスリムとしては同胞でもあったこともあり、
最初は客人として扱ってもらえましたが、だんだんぞんざいに扱われるようになりました。

でも小池さんの場合、女性でもあるし、ムスリムでもないし、
誰がどう見てもエジプト全土に百人ほどしかいない珍しい日本人だったわけですから、あらゆる意味で客人だったでしょう。
父親の小池勇二郎さんのコネによるエジプトの元首相アブデル・カーデル・ハーテムからのカイロ大学への紹介もあったことだし、
百合子さん自身も当然客人として振舞ったと思います。

ですから彼女も外国人の客人として特別扱いをしてもらって卒業したんだと思います。
それは全然おかしなことではなくて、アラブでは普通のことです。
アラブに行った人間であればそこの感覚はよくわかると思いますが、日本ではあまり理解されていないでしょう。

中略

私の時にも、非アラブ人の正規の学生は私だけでした。
哲学科には私しかいなかったし、全文学部合わせても何人かいた程度です。
ですから日本人である小池さんのことは、全員知っているんです。
要するに外国人の学生がほとんどいないから、例えば語学コースも用意していません。
そういうケアが一切なにも無いので、だからこそお客様として扱うという文化があったと思います。

当然お客様として、特別な試験を受けさせてもらうとか、そもそも試験をうけないとか、
「何もせずにその人間を帰すというわけにはいかない」という扱いをされていたと思います。
留学生に対しては、そういうことはありますよね。

だから私は基本的に、小池さんは卒業してるんだろうと思ってます。
それはもちろん「お客様」として扱われたからです。
アラブはそういう文化なんで、変なことでもなんでもないんです。