ヤフーは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、緊急事態宣言の前後で人の動きがどのように変化したかをまとめたレポートを公開しているが、宣言の解除後の動向について、6月17日に追加のレポートを発表した。

 対象は6月12日から14日までの週末の3日間。「北海道・札幌すすきの通り」「東京都・新宿歌舞伎町」「東京都・渋谷センター街」「愛知県・栄」「大阪府・道頓堀」「福岡県・中洲」の6エリアで調査をまとめた。データは同社の提供するアプリから収集した位置情報を加工したもの(提供を同意したユーザーに限る)。

 結果のグラフは別掲しているが、いずれも金曜〜日曜の週末の推定人口推移を示しており、集計対象の前半にあたる4月10日〜12日から5月22日〜24日までの7週末分はどの地域も人の動きが鈍くなっていることが分かる(7都府県への緊急事態宣言の発令は4月7日)。

 目立った変化が見られるのは5月25日の宣言解除後の最初の週末で、グラフでは赤い線で示されている5月29日〜31日。特に東京(新宿・渋谷)では前の週末よりぐっとグラフが立ち上がっているのが見て取れる。そこから6月12日〜14日まではどの地域もじわりとした変化で、参考データとして掲載している1月24日〜26日の週末に対してはおおむね半分以下の人出になっており、6月に入っても急激な変化は見られない。

 なお、1月24日〜26日の18時時点の推定人口を100とした場合の減少率を6月12日〜14日を対象に6エリアで集計したところ、人出の多い金曜日は愛知県・栄が68.6%(減少率31.4%)、大阪府・道頓堀が67.5%(同32.5%)と高く、以下福岡県・中州、北海道・札幌すすきの通り、東京都・渋谷センター街、東京都・新宿歌舞伎町と続く。

 センター街(57.6%)や歌舞伎町(55.8%)は6割に満たず、土日に入ると40%台に落ちるため、6月11日に解除されたとはいえ、東京アラートにも一定の効果があったとみられる。なお、北海道だけは日曜にもっとも人出が多くなる(65.0%)というほかの地域とは異なる傾向が現われている。

6/17(水) 14:31配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/08410a0ad6d79a1411f09089850f757289eadcb0
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