自動車大手の三菱自動車の男性社員(当時47)が昨年2月に自ら命を絶ち、三田労働基準監督署(東京都)が、長時間労働による精神疾患が原因だったとして労働災害(過労自殺)と認定していた。遺族と代理人弁護士が17日、記者会見して公表した。

三菱自動車社員自殺、労災と認定 在宅で長時間労働続く
 男性は長年エンジニアとして勤めてきたが、2018年1月からは、それまで経験のなかった商品企画を担当するようになった。特に、提携した日産自動車との共同開発で19年3月に発売した新型軽自動車「eKワゴン」「eKクロス」に関わるなど仕事量が多く、「強いストレスを抱えていた」(代理人弁護士)という。

 日産側の意向も調整してとりまとめる立場として、両社の合同会議に出席。会見に出席した男性の妻によると、亡くなる前の約1カ月間は、自らが担当する前に発生したトラブルについて繰り返し質問をうけて対応するなど、多忙を極めていた。

 男性は健康管理のため、睡眠時…(以下有料版で,残り612文字)
 タイトルは有料部分の,会社が労働時間規制を外れる「管理監督者」扱いにしていたこと,労基署も遺族側が主張したテレワーク部分をほとんど時間外労働に認定しなかったことから

朝日新聞 2020年6月18日 5時00分
https://www.asahi.com/articles/ASN6K7VDSN6KULFA00R.html