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毎日新聞

感染防止に透明のロールスクリーン好評　カーテン製造会社が販売　兵庫
新型コロナウイルス感染防止の透明ロールスクリーンに抗菌・防臭加工をする「カーテン工房」の進藤大資さん＝豊岡市戸牧で2020年6月17日午前11時58分、村瀬達男撮影
　新型コロナウイルスの感染を防ごうと、兵庫県豊岡市戸牧のカーテン製造会社「カーテン工房」が事業所などに設置する透明ロールスクリーンの販売を始めた。天井からつるすため、置き場所を取らず、上げ下げできるのが特徴。既に旅館や病院など約20件に販売し、小学校からも見積もり依頼があるなど好評だ。

　同社取締役の進藤大資さん（34）は副業で、城崎温泉で1棟貸しの宿「実家宿きのいえ」を経営している。しかしコロナ禍で臨時休業し、今月20日からやっと営業を再開する。そんな経験もしたため「本業でも何か役に立ちたい」と思い立ち、25％割引きという採算度外視の「安全対策応援キャンペーン」を発案した。

　多くの事業所は緊急対策で、カウンターの天井から塩化ビニールシートを垂れ下げたり、アクリル板を置いたりしているが、本来、消防法は飲食店や旅館、病院や幼稚園などのカーテンやスクリーンには防炎商品を義務付けている。このため、「防炎認定業者」である同社は防炎スクリーンでもあるこの商品をPR。新型コロナへの効果は不明だが、大腸菌やノロウイルス、インフルエンザウイルスの繁殖を最長5年間防ぐ抗菌・消臭加工を無料で施すサービスも行う。

　但馬地域のある小学校からは「先生がマスクを外して授業をするため、教壇と児童との間に透明スクリーンを設けたい」と1教室に2台、計26台の見積もりを依頼されたという。進藤さんは「どの事業所も大変だろう。利益を考えず社会貢献したい」と話している。

　スクリーンは幅1・2メートル、高さ2メートル（キャンペーン価格1万6280円）と、幅60センチ、高さ1・8メートル（同1万2980円）の2サイズ。別途1台につき2000〜3000円の取り付け費用が必要。通信販売も可。

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