0001ごまカンパチ ★
2020/06/19(金) 22:28:17.29ID:QUyl8azz9■南極初の卵化石も巨大で柔らかかった、卵化石の論文が「ネイチャー」に2報
モンゴルの砂漠とアルゼンチンの高地で見つかった化石が、恐竜のものとしては初めての発見となる、「柔らかい殻をもつ卵」の化石だったことが判明した。
そこから、恐竜の産卵と子育てについて、新たな様相が浮かび上がってきた。
初期の恐竜は、繁殖に関しては現代の爬虫類によく似ていて、産んだ卵は穴に埋め、その世話をすることはなかったようだ。
この論文は6月17日付けで学術誌「ネイチャー」に掲載された。
「ネイチャー」の同じ号にはまた、南極大陸で初めて発見された、おそらく海生爬虫類のものと思われる柔らかい卵の化石についての論文も掲載されている。
今回報告された卵化石はどれも、保存状態の良さはもちろん、存在すること自体が科学者たちを驚愕させるのに十分だった。
米テキサス大学オースチン校の古生物学者で、片方の論文の共著者であるジュリア・クラーク氏は、「天と地には私たちの想像を絶するものがあるのです」と話す。
■硬い卵ばかりだった
これまでの数十年間で発見された恐竜の卵は、いずれも硬い殻をもっていた。
恐竜の唯一の生きた子孫である、現代の鳥類の卵と同じだ。
鳥の卵の殻が硬いのは炭酸カルシウムの層が含まれているからで、そのおかげで親鳥は卵の上に乗って抱卵することができる。
古生物学者たちは、恐竜も同じような戦略をとっていたと想像していた。
しかし、これまでに見つかっている恐竜の卵のほとんどが、恐竜の進化の後期にあたる白亜紀のものであり、初期の恐竜の卵は見つかっていなかった。
今回の発見で、その理由がわかった可能性がある。初期の恐竜の卵は柔らかくて革のような殻だったため、分解してしまい、化石化しにくかったと考えられるのだ。
今回の2つの研究は、恐竜や古代の爬虫類の繁殖に関して、多くの知識を授けてくれる。
「化石記録は骨格だけではありません」
と、両方の論文を査読したスウェーデン、ルンド大学の古生物学者ヨハン・リンドグレン氏は話す。氏は、古代の海生爬虫類の脂肪など、化石化した軟組織を分析している。
「ときに、それ以上のものが見つかることがあります」
■赤ちゃん恐竜を包む謎の膜
2つの研究で用いられた化石の一部は、米国自然史博物館の古生物学者マーク・ノレル氏がオフィスの棚にしまっておいたものだ。
氏は、優先度の高い標本をここに保管している。
米エール大学の博士課程学生ジャスミナ・ウィーマン氏は、これらの標本を
「地球上で最も驚異的な化石の数々」と評し、「古生物学の次の10年を垣間見ることができます」と話す。
ウィーマン氏と同じくエール大学の博士課程に在籍するマッテオ・ファブリ氏も、化石を見るためにニューヨークのノレル氏のもとを定期的に訪問している。
その2人にノーマン氏は、化石コレクションの中から12体の恐竜の胚(受精後まもない段階)を見せた。
これらは1995年にゴビ砂漠で行った発掘調査の際にモンゴル人の共同研究者と一緒に発見したもので、7200万年以上前の初期の角竜プロトケラトプスの胚の化石である。
不思議なことに、胚を包んでいるはずの硬い卵殻はなく、代わりに白黒の膜に包まれていた。
「マークは私たちにこの化石を見せ、プロトケラトプスの卵殻は柔らかかったと思う、と口にしました。私は当初、まさかと思いました。
けれども化石をよく見ると、胚がとても奇妙なものに包まれていることに気づいたのです」
プロトケラトプスが柔らかい卵を産んでいたとしたら、恐竜の卵の殻は硬いという従来の仮説を覆す最初の発見になる。
柔らかい殻の卵は、恐竜の遠い祖先や、翼竜と呼ばれる絶滅した空飛ぶ爬虫類など、他の古代生物では発見されていたものの、恐竜では見つかっていなかった。
研究チームは化石から小さなサンプルを採取し、薄く切って顕微鏡で調べてみた。
その断面から、胚を取り囲むものの厚さは約3分の1ミリで、後の時代の恐竜の卵に見られる標準的な石灰化構造がないことがわかった。
「衝撃的なことに、硬い卵殻はありませんでした」とファブリ氏は言う。
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