0001蚤の市 ★
2020/06/20(土) 08:21:29.86ID:AtQhPth99行方不明となっている男性はワンチャルーム・ササクシット氏(37)。プラユット政権が発足した2014年のクーデター後にカンボジアに逃亡。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じてタイの政権批判を展開し、タイの裁判所が18年、コンピューター犯罪法違反で逮捕状を出している。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)によると、ワンチャルーム氏は4日夕、自宅アパート前で武装した複数の男に取り囲まれ、車で連れ去られる姿が目撃された。アパートの防犯カメラにも映像が残っていた。携帯電話で会話中だったが、「息ができない」との叫び声の後、通話が途絶えたという。
タイでは18年12月、行方不明になっていた民主活動家3人のうち2人が、東北部のメコン川で遺体で見つかった。HRWは14年以降、ラオス、ベトナム、カンボジアなど近隣国に避難したタイ人の民主活動家のうち少なくとも8人が、拉致されるなど「強制失踪」の状態になっていると指摘する。
タイの学生団体などはワンチャルーム氏が拉致事件に巻き込まれたとみて、バンコクのカンボジア大使館前や街頭で救出を求める運動を続けている。運動を主催する学生団体幹部で、タマサート大学の男子学生パリット・シワラックさん(21)は「彼が拉致された理由は分からない。もし政権を批判したことが原因なら、誰もが拉致される可能性があるということだ」と懸念を示す。
ワンチャルーム氏の失踪は、タイのSNS上でも話題となり、失踪を政権と結びつける投稿もある。
プラユット首相は15日、退役軍人らの集会で、ワンチャルーム氏失踪に言及し、「私は特に大学生について、彼らの将来を奪うことは望んでいない」と語った。【バンコク高木香奈】
毎日新聞2020年6月20日 08時00分(最終更新 6月20日 08時00分)
https://mainichi.jp/articles/20200619/k00/00m/030/368000c