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 野辺地西高校(青森県野辺地町)2年の男子生徒=当時(17)=が自殺した問題で、学校側が設置した第三者委員会は22日、生徒の遺族に報告書案の説明を行った。取材に応じた生徒の父親(58)によると、第三者委は「いじめがあったとは認められない」との趣旨の見解を示した。第三者委は2019年8月から続けてきた調査を終了、7月中に報告書を完成させる。

 報告書案の説明は野辺地町内で行われ、委員長の木下晴耕弁護士(青森市)ら委員と遺族、学校法人光星学院の関係者が出席した。

 終了後の取材に父親は「いじめがなかったとも言えないが、(自殺の)引き金になったとはちょっと考えられない−という話だった。(報告書案の内容を)そのまま受け止めるわけにはいかない」などと語った。

 一方、木下委員長は「結論について公表できる段階にない。事実関係がどうだったのかの調査を重点的に行ってきた。分からないところは分からないとして示す」と語り、7月中に光星学院側に報告書を提出する考えを示した。

 男子生徒は19年1月に自宅で自殺。遺族は、生徒の教科書から「死ね」と書かれたメモが見つかったことや、ワイシャツの背中に靴跡をつけて帰ってきたことなどを挙げ、「学校でいじめがあったのではないか」と主張していた。学校側は遺族の求めに応じ有識者からなる第三者委を設置。同級生や学校関係者へのヒアリングなどを重ねてきた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c3eca91331c2547b1941628e444f24ecca71e241