東海道新幹線が出来て、日本のサラリーマンは幸せになったか?

昔は、東京本社の人間が大阪支社に出張ともなれば、宿泊が前提。
遠路はるばるおこし下さいまして、ということで、一席設けて
軽く飲んだあとは暖かい布団でグッスリ。
それがいまや、朝10時から夕方5時までの会議を梯子して日帰り出張が
当たり前になった。
暖かい布団は窮屈な自由席に、暖かい夕食はワゴンの弁当になった。

Cルートが出来ても日本人は幸せにならないよ。朝6時八王子始発の
リニアにドブネズミ色のスーツを着たサラリーマンが鮨詰めになって、
大阪で8時30分から始まる会議の資料を轟音が鳴り響く長大なトンネルの中で読む。それがCルート。

一方、会議を早めに終えて、夕暮れの南アルプスを眺めながら読書しつつ、
諏訪湖畔の夜景を肴にワインを楽しめるのがBルート。