6/27(土) 13:26配信
毎日新聞

内側の透明なシートとの間にマスクを挟んで保管する(手前)=兵庫県姫路市の竹田テント装備で2020年6月25日午後2時33分、花牟礼紀仁撮影

 兵庫県姫路市本町のテント製造・施工会社「竹田テント装備」が、テント生地を使ったマスクケースを作った。学校で給食などの際、子供が外したマスクを衛生的に一時保管できるようにと、女性従業員のアイデアから開発。医療機関からもまとまった注文が入っている。同社は「水や風を通さず、清潔に保管できる」とPRする。

 ケースは、外側のポリエステル製生地と、内側の透明なビニール製生地が2枚合わせにになっており、間に外したマスクを挟む。二つ折りの財布に似た構造だ。広げた寸法は縦約11・5センチ、横23・5センチで、一般的なサイズのマスクをはみ出ることなく収納できる。

 外側は、店舗軒先の雨よけなどに使う素材で、色も豊富。一つ一つ手作りだ。竹田浩章社長(38)は「屋外で使用する素材なので、水ぬれや退色に強い。丸洗いできるし、アルコールティッシュで拭くだけでも清潔さを保てる」と言う。

 同社はテントや間仕切り製造の他、イベント用テントのリースを手がける。新型コロナウイルスの感染拡大でイベント中止が相次ぎ、3〜5月の売り上げは例年の4、5割減と苦境にある。竹田社長は「これまで小売り向けの商品がなく、テント業界自体が広く知られていなかった。業界について知ってもらう機会になれば」と期待する。

 ケースは550円。同社ホームページからも注文できる。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/9dc45c8a5fb87f33003595d44cdc2998c31c3114