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毎日新聞

りんりんロード利用者、過去最高 昨年度9万3000人 「ナショナルサイクルルート」指定で人気
サイクリングロード「つくば霞ケ浦りんりんロード」で自転車を楽しむ人たち=茨城県提供
 茨城県は、霞ケ浦湖畔などを周遊するサイクリングコース「つくば霞ケ浦りんりんロード」の2019年度の利用者が9万3000人で、過去最多になったと発表した。前年度に比べて1万2000人増えた。国が昨年、世界にPRする優れた自転車道に指定したことなどで人気が出たという。

 りんりんロードは、旧筑波鉄道の廃線敷と霞ケ浦を周回する湖岸道路を合わせた全長約180キロ。四季折々の自然に囲まれたコースで、高低差が少なく初心者にもふさわしいとされる。

 昨年11月には、一定水準を満たした優れたコースを国が指定する「ナショナルサイクルルート」の第1弾となった。

 県と沿線9市町による広域レンタサイクルの利用台数でも、19年度は計3115台に上り、前年度に比べて約2割増えた。ナショナルサイクルルート指定後の19年11月〜20年3月は、前年同期の約1・7倍の1134台に増えた。

 また県は、コース途中にある休憩所、トイレの改修やベンチの設置、Wi−Fi(無線LAN)の整備などに取り組んだ。利便性や安全性が向上したことも、人気を集めた一因とみている。

 今年3月には星野リゾート(長野県軽井沢町)がJR土浦駅直結ビルに、りんりんロード出発地の拠点として、サイクリングホテルを開業した。県は「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で県境をまたぐ移動が控えられたため、ホテル開業の効果はまだ見通せていない」としているが、感染状況が落ち着けば、利用者増につながると期待される。

 県によると、感染拡大の影響でりんりんロードを4〜5月に利用した人はほぼいなかったというが、6月に入ってからは、県民が週末を中心に利用するケースが増えているという。県スポーツ振興課の担当者は「これから暑い季節になるが、熱中症に気をつけてサイクリングを楽しんでほしい」と利用を呼びかけている。

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