■ “夜の街”でクラスター キャバクラ店で感染相次ぐ 埼玉 栃木
2020年6月29日 16時17分

関東地方で相次ぐ新型コロナウイルスの感染確認。
埼玉県と栃木県内では、28日までにキャバクラ店での集団感染=クラスターが発生しています。

埼玉 大宮のキャバクラ店では
さいたま市大宮区のキャバクラ店では、28日までに従業員8人の感染が確認され、市ではクラスターの可能性が高いとして検査などを進めています。

これまでに感染が確認されたのは、
▽都内やさいたま市などに住む20代と30代の女性従業員7人と、
▽さいたま市に住む30代の男性従業員1人です。

今月26日に2人の女性従業員の感染が確認され、27日は、女性従業員3人、28日は男性従業員と女性従業員合わせて3人の感染が確認されました。
いずれも症状は軽症だということです。

この店には従業員がおよそ70人いるということで、さいたま市はクラスターが発生した可能性が高いとして感染した従業員の濃厚接触者を調べるとともに、ほかの従業員についてもPCR検査を行っています。

一方、利用客については連絡先がわかる人を店から聞き取るなどして、感染した人がいないか、調査を進めているということです。

栃木 宇都宮のキャバクラ店では
集団感染=クラスターが発生した宇都宮市のキャバクラ店では、28日までに従業員の男女合わせて8人の感染が確認されています。

栃木県と宇都宮市によりますと、クラスターが発生したのはJR宇都宮駅近くにあるキャバクラ店です。今月22日に来店した客の感染が25日に判明したため、検査した結果、その客の接客などをしていた10代と20代の従業員の女性3人の感染が27日、確認されました。

3人は、飲食の時以外はマスクをしていましたが、客は着けていなかったということです。

さらにほかの従業員25人を対象に検査した結果、28日、新たに男女5人の感染が確認されたということです。

宇都宮市によりますと、この店では業界団体のガイドラインで求められている従業員や客の適切な距離が保たれておらず、パーティションなども設置されていなかったということです。

感染が確認された従業員8人のうちの3人は隣接する系列のキャバクラ店でも働いていたため、県と市は、この店の従業員10人についても30日、検査を行うことにしています。

一方、利用客についてはこれまでに8人が陰性だと確認されていますが、連絡が取れていない客もいるため宇都宮市は、店名をホームページなどで公表したうえで、今月22日から27日の間に店を訪れた人に対し、発熱などの症状がある場合は保健所に連絡するよう呼びかけています。