6/30(火) 8:23配信
毎日新聞

「大曲の花火」の延期を発表した委員会会長の老松博行・大仙市長=秋田県大仙市で2020年6月29日午後4時34分、下河辺果歩撮影

 8月29日に開催予定だった秋田県大仙市の第94回全国花火競技大会(大曲の花火)について大会委員会は29日、2021年に延期することを決めた。毎年県内外から多くの観客が詰めかけており、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐことを優先した。大会延期は水害の影響を受けた1947年以来。

 大曲の花火は大仙市の雄物川河川敷が会場で、全国の花火師が技術を競い合う大会として知られ、2019年は県内外から約75万人が訪れた。

 大会委によると、入場時の検温や観客席削減などを検討したが、管理が行き届かない会場外にも多くの人が集まることから予定通りの開催を断念した。佐々木繁治・大会委副会長によると、大会があるはずだった8月29日に場所や時間を公開しないサプライズの花火打ち上げを計画しているという。

 大会委の会長を務める老松博行・大仙市長は記者会見で「市を代表するイベントを開催したいという気持ちは強かったが、市民の健康を守ることを優先した」と話した。延期により経済的に打撃を受ける事業者への支援についても検討しているという。

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