7/2(木) 11:29
西日本新聞

施術費詐取容疑で整骨院長2人書類送検 元市議ら事故偽装 福岡県警
福岡県警
 交通事故を装い共済金などを詐取したとして元福岡県行橋市議らが逮捕、起訴された事件で、県警は1日、通院記録を水増しして施術費をだまし取ったとして、同市にある二つの整骨院の40代男性院長2人を詐欺容疑で福岡地検小倉支部に書類送検し、捜査を終結したと発表した。県警は元行橋市議らのグループが関わった2015〜19年の偽装事故など7件に絡み計28人を摘発。確認した被害総額は約5400万円に上るという。

 2人の書類送検容疑は、15〜19年の偽装事故など5件でけがをした元行橋市議の西本国治被告(41)=詐欺罪で公判中=ら男女10人の通院日数が1〜25日だったにもかかわらず、最大65日水増しし、共済組合などから施術費として約400万円をだまし取った疑い。ともに「整骨院の運営資金が欲しかった」と容疑を認めているという。

 捜査関係者によると、西本被告が一連の事件を主導。院長らは「西本被告とは古くからの知り合いで、頼まれた」などと話しているという。

 県警は昨年10月以降、5件の偽装事故で共済金など計約4174万円をだまし取ったとして詐欺容疑で男女25人を逮捕。共済金を請求する偽造書類の指南役として、JA福岡京築(福岡県豊前市)元職員の40代男性を同容疑で書類送検した。グループで2台の車に分乗し、通行量の少ない道路で1台がもう1台に追突するなどの偽装事故を繰り返したという。

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