「陸のコンコルド」、リニア新幹線の真実
9兆円をつぎ込む超高速列車の行く末   2018年8月30日
https://business.nikkei.com/atcl/report/16/081500232/082400010/?P=2
>「南アルプスをトンネルで貫通するが、そこには中央構造線断層帯や多くの活断層が走っている。
ここに時速500kmの列車を走らせるべきではない」。
南アルプスの地形や地層を調べ続ける大鹿村中央構造線博物館学芸員の河本和朗は、そう警鐘を鳴らす。<
>「そもそも、貨物列車がなくて、モノが運べないリニアは、災害時に役に立たない」。
米アラバマ大学名誉教授の橋山禮治郎は、そう喝破する。
「でっかいことはいいこと、速いことはいいこと、という発想は時代遅れ」
「リニアはコンコルドと同じ」。コンコルドはスピードばかりを追求したが、コストが高く、
騒音や排気ガスをまき散らした。赤字続きで技術改良もままならず、事故を起こして廃止された。
ちなみに、リニアの開発を日本と競っていたドイツは、中国・上海でリニア鉄道を実現しながら、
08年に国がリニア撤退を決めた。コストが予定額を大きく超えることが分かったからだ。<